香港の尖沙咀(チムサーチョイ)から、海を挟んだ湾仔(ワンチャイ)へ移動するなら、スターフェリーとMTR(地下鉄)のどちらが便利なのでしょうか?
結論からいうと、香港コンベンション&エキシビションセンター(HKCEC)など海沿いの施設へ行くならスターフェリー、湾仔駅周辺の市街地へ行くならMTRが便利だと玄ちゃんは考えています。
ただし、ホテルの場所や天候、荷物の量によっても選び方は変わります。
玄ちゃんは毎年3月、香港で開催される国際映像コンテンツ見本市「香港フィルマート」に参加するため、香港へ出張しています。

会場は湾仔のHKCEC。展示会期間中は4日連続で通うことになります。
宿泊先は尖沙咀の重慶大厦(チョンキンマンション)近くにある定宿を利用することが多く、会場への移動には通勤手段として主にスターフェリーを使っています。
以下はスターフェリーからのショット。同僚のイマイ氏を渋く撮影しました(笑)。

今回は、実際の出張経験をもとに、フェリーとMTRの料金、移動時間、徒歩距離、乗り換えの違いを比較してみます。
尖沙咀から湾仔への移動はスターフェリーとMTRどっちが便利?
まず、両者の違いを比較表にまとめました。
| 比較項目 | スターフェリー | MTR |
|---|---|---|
| 主なルート | 尖沙咀埠頭→湾仔埠頭 | 尖沙咀駅→金鐘駅→湾仔駅 |
| 片道料金 | 平日HK$5、土日祝HK$6.5 | 利用区間・券種による |
| 乗船・乗車時間 | 航行約8分 | 乗り換えを含めて約10〜15分が目安 |
| 待ち時間 | 日中はおおむね8〜20分間隔 | 運行間隔・乗り換え待ちによる |
| 乗り換え | なし | 金鐘駅で1回 |
| HKCECへのアクセス | 湾仔埠頭から徒歩10分以内が公式目安 | 湾仔駅または会展駅から徒歩10分以内が公式目安 |
| 景色 | ビクトリア・ハーバーを眺められる | 地下区間が中心 |
| 天候の影響 | 強風や荒天時に注意 | 比較的受けにくい |
※スターフェリーの料金・航行時間は2026年11月6日時点の公表情報です。MTRの所要時間は概算で、実際の乗車時刻・待ち時間・駅構内の移動により変わります。[出典1・2・3]
ここで注意したいのが、交通機関に乗っている時間と、ホテルから目的地までの総移動時間は違うということです。
例えば、フェリーの航行時間が約8分でも、ホテルから乗り場まで10分歩き、船を待ち、湾仔に着いてから会場まで歩けば、当然ながら8分では到着しません。
MTRも同じです。電車そのものは速くても、駅の入り口からホームまでの移動や、金鐘駅での乗り換えに時間がかかります。
そのため、ホテルと目的地の位置関係まで含めて比較することが大切です。
スターフェリーで尖沙咀から湾仔へ行く方法
スターフェリーは、香港島と九龍半島を結ぶ歴史ある交通機関です。
観光客に人気ですが、玄ちゃんにとっては毎年の出張で使う、実用的な移動手段でもあります。
尖沙咀のスターフェリー乗り場はどこ?
尖沙咀のスターフェリー乗り場は、ビクトリア・ハーバー沿いの南端にあります。
尖沙咀の中心部からは、海に向かって歩けば比較的わかりやすい場所です。
玄ちゃんがよく泊まる重慶大厦付近からなら、徒歩でおよそ10分。

チョンキンマンションからジグザグに進んで、地下歩道などを通って乗り場に向かってもいいですが、シンプルなのはこの地図に記したような、ネイザンロードとサリスベリーロードを遠って一回だけ右折すればOKなルートです。
まず、乗り場では行き先を確認しましょう。
尖沙咀からは中環(セントラル)方面と湾仔方面の航路があります。
HKCECへ行くなら、基本的には「Wan Chai(灣仔)」行きに乗ります。
中環行きに乗ると、到着場所が異なりますので注意してください。
スターフェリーの料金は平日HK
2026年11月6日時点で、尖沙咀〜湾仔航路の大人片道料金は次のとおりです。
| 利用日 | 大人片道料金 |
|---|---|
| 月〜金曜日(祝日を除く) | HK$5.0 |
| 土・日曜日、祝日 | HK$6.5 |
これはスターフェリー公式サイトと香港政府運輸署で確認できる料金です。[出典1・2]
なお、2027年1月25日から運賃改定が予定されています。将来この記事を読んでいる方は、最新料金を確認してください。[出典4]
船に乗っている時間は約8分
香港政府運輸署によると、尖沙咀〜湾仔航路の航行時間は約8分です。[出典2]
わずか8分ですが、この時間が玄ちゃんにはとても心地よいんですよ。
地下鉄ならトンネルの中を走って終わりですが、フェリーならビクトリア・ハーバーの景色を眺めながら移動できます。

湾仔側にはヘリポートが近くにあるのでよくヘリコプターを見かけます。
香港島の高層ビル群や、海を行き交う船を眺めていると、あっという間に湾仔に到着します。
フェリーの待ち時間には注意
尖沙咀から湾仔へ向かうフェリーは、時間帯によって運行間隔が変わります。
公式時刻表では、平日朝の一部時間帯は約8分間隔、日中は約12分間隔、日曜・祝日の午前中には約20分間隔となる時間帯があります。[出典1]
つまり、乗り場に着いてすぐ乗れる場合もあれば、少し待つ場合もあるということです。
展示会などで時間が決まっているときは、余裕を持ってホテルを出るのがおすすめです。
湾仔のフェリー乗り場からHKCECまでは徒歩圏内
湾仔に到着すると、フェリー乗り場は香港島の海沿いにあります。
HKCECの公式サイトによれば、湾仔フェリー埠頭から会場までは徒歩10分以内が目安です。[出典3]
フェリーを降りたら、海沿いの会場を目指して歩きます。
ここが玄ちゃんにとって、スターフェリーを選ぶ大きな理由です。
海を渡って、そのまま目的地へ向かえる。
金鐘駅で乗り換える必要もありません。
特にHKCECのような海沿いの施設に行く場合、非常にわかりやすい移動方法だと感じています。
MTRで尖沙咀から湾仔へ行く方法
もちろん、MTRも便利です。
香港のMTRは路線網が発達していて、湾仔方面へ移動する場合も有力な選択肢になります。
湾仔駅へ行くなら金鐘駅で乗り換える
尖沙咀駅から湾仔駅へ向かう基本的なルートは次のとおりです。
尖沙咀駅(Tsim Sha Tsui)→金鐘駅(Admiralty)→湾仔駅(Wan Chai)
尖沙咀駅から荃湾線に乗り、金鐘駅で港島線に乗り換えます。
湾仔駅は金鐘駅の隣です。
電車の移動自体はそれほど長くありませんが、玄ちゃんが少々面倒に感じるのが、駅構内の徒歩移動と乗り換えです。
尖沙咀駅は入り口からホームまで距離がある場所もありますし、金鐘駅でも乗り換えが必要です。
東京でも普段から地下鉄に乗っているので、海外旅行先でまで地下鉄の乗り換えをするより、フェリーで海を渡りたくなるんですよね。
これは移動効率だけでなく、気分の問題も大きいと思います。
MTRの料金はどう調べる?
MTRの料金は、乗車駅・降車駅・支払い方法によって異なります。
尖沙咀駅(Tsim Sha Tsui)から金鐘駅(Admiralty)で乗り換えて湾仔駅(Wan Chai)へ行く運賃はオクトパスカード(八達通)を使った場合、HK$10です。
最新料金は、MTR公式サイトの運賃検索で確認できます。[出典5]
スターフェリーの平日HK$5と比較するとMTRの方が料金は倍になります。2026年1月現在のレートでは、スターフェリーは約100円、MTRは約200円ですね。
HKCECへ行くなら「湾仔駅」と「会展駅」の違いに注意
ここは、香港旅行者にぜひ知っておいてほしいポイントです。
MTRには「湾仔駅(Wan Chai)」と「会展駅(Exhibition Centre)」があります。
名前は似た地域を指していますが、別々の駅です。
湾仔駅は港島線にあり、湾仔の市街地を歩く場合に便利です。
一方、会展駅は東鉄線にあり、HKCECなど海沿いの施設へアクセスしやすい駅です。[出典3・6]
会展駅を利用する場合、尖沙咀駅から金鐘駅へ向かい、東鉄線に乗り換えて会展駅へ行くルートも考えられます。
また、東尖沙咀駅から屯馬線で紅磡駅へ行き、東鉄線に乗り換えて会展駅へ向かうルートもあります。
ただし、尖沙咀駅と東尖沙咀駅は別の改札を持つ駅なので、ホテルからの位置関係や乗車券の種類には注意が必要です。[出典6・7]
目的地がHKCECなら、MTRで湾仔駅に行くことだけにこだわらず、会展駅へのルートも比較してみてください。
ホテルからHKCECまでの総移動時間を比較してみた
ここからは、玄ちゃんがよく滞在する重慶大厦付近を出発点として考えてみます。
目的地はHKCECです。
ただし、以下は同じ日時に両ルートを実測した結果ではありません。
玄ちゃんの徒歩体験と、公式の航行時間・アクセス案内を組み合わせた移動計画用の概算です。
スターフェリーを利用した場合
| 移動区間 | 所要時間の目安 |
|---|---|
| 重慶大厦付近→尖沙咀フェリー乗り場 | 約10分(玄ちゃんの体験) |
| 乗り場での待ち時間・乗船準備 | 約5〜15分(想定) |
| 尖沙咀→湾仔の航行 | 約8分(公式) |
| 下船・湾仔埠頭→HKCEC | 約5〜10分(想定) |
| 合計 | 約28〜43分 |
※乗船準備と徒歩時間は推定であり、公式の総所要時間ではありません。
MTRで湾仔駅へ向かう場合
| 移動区間 | 所要時間の目安 |
|---|---|
| 重慶大厦付近→尖沙咀駅入口 | 約2〜5分(想定) |
| 駅入口→ホーム | 約3〜7分(想定) |
| 尖沙咀→金鐘→湾仔の乗車・乗換 | 約10〜15分(概算) |
| 湾仔駅→HKCEC | 約5〜10分(想定) |
| 合計 | 約20〜37分 |
※駅構内の移動、列車待ち、出口の位置によって変動します。会展駅経由のルートは含めていません。
この比較だけを見ると、MTRの方が早く着く場合も十分あります。
ですから、スターフェリーの方が必ず速いとはいえません。
ただ、玄ちゃんの場合は、フェリーの乗り場まで歩き、船に乗れば湾仔に到着するというシンプルさが魅力です。
少し時間がかかっても、気分よく移動できることに価値を感じています。
香港フィルマートで4日連続HKCECに通う玄ちゃんがフェリーを選ぶ理由
玄ちゃんは、香港フィルマートに参加するため、毎年3月に香港へ出張しています。
展示会の期間中は4日連続でHKCECへ通うので、移動手段の使いやすさは意外と重要なんですよ。
理由1:金鐘駅で乗り換えなくていい
まず、乗り換えがないこと。
ホテルからフェリー乗り場まで歩いて、船に乗れば湾仔に着きます。
MTRのように地下へ降りて、ホームへ移動して、金鐘で乗り換える必要がありません。
移動経路が単純なので、朝から頭を使わずに済むというのも魅力です。
理由2:船内で座ってゆっくりできる
玄ちゃんがこれまで利用したスターフェリーでは、どんな時間帯でも座れなかった経験がありません。

朝の時間帯でも、船内で腰を下ろして海を眺めながら移動できることが多いんです。
一方、MTRでは朝の通勤時間帯に混雑することもあります。山手線レベルで満員電車になると思って下さい。
もちろん、スターフェリーも必ず座れるわけではありません。混雑状況は日によって違います。
それでも、玄ちゃんにとっては、船内でゆったり過ごせることが大きなメリットになっています。
理由3:香港らしい景色を楽しめる
東京でも地下鉄には乗れます。
でも、毎朝フェリーで海を渡って仕事に行く機会なんて、なかなかありませんよね。
香港島の高層ビル群を眺めながら、ゆっくり海を渡る。
たった8分ほどですが、この時間が好きなんです。
仕事で訪れている香港でも、移動中にちょっとした旅行気分を味わえるのがいいですね。
理由4:夜のフェリーは景色が素晴らしい
夜の尖沙咀〜湾仔間の移動なら、玄ちゃんは特にスターフェリーをおすすめします。
ビクトリア・ハーバー沿いのビル群がライトアップされ、昼間とはまったく違った景色になります。

夜景を眺めながら海を渡ると、単なる交通手段とは思えないほど満足感があります。
ただし、湾仔航路には最終便があります。
2026年11月時点の公式時刻表では、尖沙咀発の最終便は22時50分、湾仔発の最終便は23時です。[出典1]
深夜まで会食などがある場合は、帰りの便に注意してください。
HKCECの展示会に行くならフェリーとMTRどちらがおすすめ?
ここまでの比較を踏まえて、目的別に整理してみましょう。
| 状況 | おすすめ | 理由 |
|---|---|---|
| 尖沙咀の海側に宿泊 | スターフェリー | 乗り換えなしで湾仔の海沿いへ行ける |
| HKCECの展示会へ参加 | 両方を比較 | フェリー埠頭も会展駅も徒歩圏内 |
| 湾仔駅周辺の飲食店・ホテルへ行く | MTR | 湾仔駅から市街地へアクセスしやすい |
| 朝の混雑を避けて座りたい | スターフェリーを検討 | 玄ちゃんの経験では座れることが多かった |
| 雨や強風の日 | MTR | 海上の天候を気にせず移動しやすい |
| 大きな荷物を持っている | ルート次第 | 階段・エレベーター・徒歩距離の確認が必要 |
| 夜景を楽しみたい | スターフェリー | ビクトリア・ハーバーの景色が魅力 |
| 最終便後の深夜移動 | MTRなど | フェリーは運航終了後に利用できない |
雨の日はMTRが便利?
雨が降っている日は、玄ちゃんもMTRを検討します。
フェリーそのものは屋根のある船内で移動できますが、乗り場までの徒歩移動や、到着後の徒歩移動では雨に濡れる可能性があります。
また、強風や荒天によってフェリーの運航に影響が出る場合もあります。
展示会に遅れられない日には、MTRの方が安心できる場面もあるでしょう。
荷物が多い場合は?
大きなスーツケースや撮影機材を持っている場合は、単純にフェリーとMTRのどちらが楽とは言い切れません。
MTRでは駅構内の長い通路や乗り換えが負担になることがあります。
一方、フェリーでは乗り場までの屋外移動が必要です。
ホテルの場所、駅のエレベーター、目的地の入口まで含めて考えるとよいと思います。
玄ちゃんのように仕事で展示会へ行く場合は、当日の機材や荷物の量によって交通手段を変えるのもひとつの方法です。
ちなみに、尖沙咀の中心地(尖沙咀駅付近)からスターフェリー乗り場までタクシーに乗った場合、だいたいHK$30(約600円)ほどみておくといいでしょう。スーツケースなど荷物がある場合はこれも選択肢です。
スターフェリーの4日間観光パスは出張でもお得?
スターフェリーには、4日間有効の観光客向け乗り放題チケットがあります。
2026年11月時点の公式料金はHK$50です。対象は尖沙咀〜中環航路と尖沙咀〜湾仔航路で、4日間連続して利用できます。購入資格などの条件があります。[出典1]
玄ちゃんのように4日連続で展示会に通う場合、お得になるのか気になりますよね。
平日に尖沙咀〜湾仔間を1日1往復すると、片道HK$5なので1日HK$10。
4日間ならHK$40です。
つまり、平日に4日間、毎日1往復するだけなら、HK$50の観光パスより通常運賃の方が安くなります。
ただし、展示会以外にもフェリーを利用したり、中環方面へ出かけたりするなら、観光パスがお得になる可能性があります。
| 4日間の利用例 | 通常運賃の合計 |
|---|---|
| 平日に1日1往復×4日 | HK$40 |
| 平日に合計10回乗船 | HK$50 |
| 平日に合計12回乗船 | HK$60 |
※すべて平日料金HK$5で計算した例です。週末・祝日を含む場合は金額が変わります。
これは意外と見落としがちなポイントではないでしょうか。
乗り放題という言葉だけで選ぶのではなく、実際に何回乗るのか計算してみるのがおすすめです。
まとめ|尖沙咀から湾仔への移動は目的地で選ぼう
尖沙咀から湾仔への移動には、スターフェリーとMTRの両方が便利です。
ただし、どちらがよいかは目的地や旅行のスタイルによって変わります。
スターフェリーがおすすめなのは、HKCECなど湾仔の海沿いへ行く人、乗り換えを避けたい人、香港の景色を楽しみたい人。
MTRがおすすめなのは、湾仔駅周辺の市街地へ行く人、雨の日に移動する人、列車の運行時間を活用したい人。
玄ちゃんの場合、香港フィルマートで4日連続HKCECへ通う際には、スターフェリーを選ぶことが多いです。
理由は単純で、乗り換えがなく、座って移動できることが多く、何より香港らしい景色を楽しめるから。
少し遠回りになったとしても、海を渡る時間そのものが楽しみなんですよね。
香港旅行では、移動時間も旅の思い出になります。
尖沙咀から湾仔へ行く予定がある方は、ぜひ一度スターフェリーも利用してみてください。
参考資料・情報源一覧
[出典1] スターフェリー公式|運賃・時刻表
[出典2] 香港政府運輸署|スターフェリー航路・所要時間
[出典3] HKCEC公式|交通アクセス
[出典4] 香港政府ニュース|2027年のフェリー運賃改定
[出典5] MTR公式|オクトパス運賃検索
[出典6] MTR公式|東鉄線の香港島延伸と会展駅


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